南極大陸
地球上に残った最後の秘境、南極。
〜果たして一般の旅行者は行くことができるのか?
 

あなたは、南極のことについてどれだけのことを知っていますか?
ペンギン、オーロラ、氷原、そして南極越冬隊員などを頭に浮かべた人が多いと思います。
さて、この南極に観光ツアーで行けるのをご存知ですか?
今回は、このツアーに参加されましたはこうじくんにお話をお伺いしたいと思います。

 17    南極というと一にペンギンで次にオーロラを頭に浮かべる人も多いと思いますが。
オーロラが北極で発生すると同時刻に南極でも発生します。ですから12月〜2月にかけてアラスカやフィンランドへオーロラ観測ツアーが多く企画されているので、当然、南極でも見られると思っていましたが、見られませんでした。その時期、南極は白夜ですから、明るすぎて、オーロラが発生していても視認できません。(^^;
これは北極のオーロラ→

 18    いよいよ南極大陸へ上陸ですね
クルーズ四日目にしてようやく南極大陸へ上陸です。これで、六大陸目。やった!!という感じですね。上陸地点は南極半島にあるパラダイス湾で、チリの南極観測基地があります。ここもゼンツーペンギンの営巣地となっています。

 19    南極基地の中には入られましたか
えぇ、訪問しました。非常に簡易的な建物でした。中ではチリの隊員の方がちょっとした小物を販売しており、私たちも上陸証明書と帽子を購入しました。この証明書は今でも和室に飾っています。

 20    皇帝ペンギンとか王様ペンギンは見ることが出来ましたか。
皇帝ペンギンや王様ペンギンは見たかったのですが、もう少し極点に近づかないとダメのようで、見ることができませんでした。そのかわり、次の上陸ポイントであるハーフムーン島ではアゴヒゲペンギンを見ることが出来ました。

 21    ハネムーン島ではなく、ハーフムーン島ですか
ハーフムーン島です。ツアーコンダクターを始め、ツアーメイトからも、そのような話をされましたが。ここで出会ったアゴヒゲペンギンはちょうどあごのところに黒い線が入っており、それがあたかもヒゲのように見える所から名付けられたものです。このペンギン達も可愛かったですね。このハーフムーン島で上陸は最後となり、出発地点のウシュアイアに戻ります。

 22    ウシュアイアまでの航海は如何でしたか
他の人のホームページなどを見ていると良く海が荒れて大変な想いをしたということが書かれていますが、行きはほとんど揺れることもなく、快適な航海でした。でも、帰りのドレーク海峡は結構荒れてました。これからの我々の人生を暗示するかのように。実際、ウシュアイアからのマイアミまでの飛行機が大変でした。

 23    ウシュアイアでは観光はしなかったのですか
いいえ、1日だけですが観光する時間がありました。ラパタイヤ国立公園というところに行ったのですが、パタゴニアの雰囲気にちょっとだけ触れた感じがしました。そして、いよいよ下船となります。クルーズ中にいろいろお世話いただいたクルーの方々ともお別れです。そして、私たちは現実の世界に戻ることになります。あ、帰りの飛行機のこともお話しないといけないですね。

 24    何かトラブルでもありましたか。ハイジャックとか胴体着陸とか。
そこまではいきませんが、ちょっとしたトラブルがありました。私たちが乗った飛行機はタワーエアーというアメリカのマイナーな航空会社です。行きの飛行機でもスポットライト(読書灯)が何もしないのに点いたり消えたりして整備状況に不安を感じていたのですが、帰りではそれが現実になりました。
 

 25    どんなことが起こりましたか。
ウシュアイアからブエノスアイレス経由でマイアミまで行くのですが、まず、ウシュアイアの滑走路を助走して、今まさに飛び立とうとしている段階でエンジントラブル発生。一旦空港ラウンジで待つこと2時間。こんな田舎の空港でどうやって修理するのかと思いつつ、再び機内に案内され、今度は無事に離陸し、ブエノスアイレスに問題なく到着しました。

 26    なーんだ、それだけですか。
いいえ、問題だったのはブエノスアイレスを出発する時です。案の定、出発時刻を過ぎても機内に案内されずまた2時間の待ちぼうけ。ようやく出発となり、順調に離陸したのですが、離陸後、高度が上がらず、上昇したり下降したりして、その度にゆれを感じておりました。そのような状況が続いた後、機内アナウンスで「ちょっとしたエンジントラブルなのでブエノスアイレスに引き返す」とあり、ブエノスアイレスへ戻ることになりました。ここまでなら良くある話ですが、何故か空港の上を2周、3周と周って降りる気配がなく、翼からは白いものが・・・。どうやら燃料投棄していたようです。その後、ようやく着陸。

 27    そうなるとブエノスアイレスで一泊ですか
JALなど普通の航空会社であれば、そうなると思いますが、すぐに直るということで空港で4時間待たされました。その間は、機内食が出されましたが、それ以外は特段することもなく、ひたすら待つしかなかったです。

 28    ひどい会社ですね。その後のトラブルはありませんでしたか。
4時間後、ようやく修理したことになっている飛行機に搭乗し無事に離陸しました。でも、状況は同じでなかなか高度が上がらなかったです。上昇したり下降したりして、大きくゆれるわ、スポットライトは点いたり消えたりしているわで、本当に大変なフライトでした。4時間くらいすると、ようやく高度も確保が出来たようでその後は安定しました。それで無事にマイアミに到着となったわけです。すいませんね、アンデス山脈に不時着とかいう話でなくって。

 29    いえいえ、大変でしたね。
まぁー今となっては良い話の種となっていますよ。いろいろと旅をしていると大なり小なりトラブルはつき物ですから。それを楽しめるかどうかで旅の充実感が変わってくると思います。

 30    最後に南極のお土産は買われましたか
南極には基地はあるもののギフトショップはありません。ですから、チリの基地で買った南極上陸証明書、及び絵葉書くらいですね。冗談では基地の裏に羽毛工房があって、そこで作ったペンギンのダウンジャケットが売っているとか話していましたが、やはり無かったです。あとは、ウシュアイアで購入したオリジナル刺繍入りの帽子ですね。でも、これは今はタンスの奥でひっそりと眠りについていますが。(笑)

 31    今日は、貴重な体験をお話頂きありがとうございました。
これからも旅を続けていきますので、また機会があれば他の話もしたいと思います。どうもありがとうございました。
 



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