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ロシアをご訪問されたとお聞きしましたが、いつ行かれたのですか? |
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2005年の夏休みを利用して行ってきました。10月16日から10月23日までの8日間です。少し遅い夏休みとなりましたが、昨年のゴールデンウィークのトルコに行ってから久しぶりの海外旅行となりました。
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ツアーですか?個人旅行ですか? |
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ソビエト連邦が崩壊してロシア連邦になったとはいえ、まだまだ個人旅行は難しいですので、ツアーにしました。最初は、阪急交通社のクリスタルハートの「ロシア世界遺産紀行9日間」に参加しようと思っていたのですが、人数が集まらなくてツアーキャンセルとなったため、同じ旅行会社のトラピックス「麗しきロシア8日間」に参加しました。パッケージ料金は、一人20万9千8百円です。
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ロシアになぜ行きたいと思われたのですか? |
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過去に2回ほどロシアに行きたいと思ったことがありました。一回目は、卒業旅行で、まだソビエト連邦の時代で、わざわざ大使館まで出向いてVISAまで取得していたのですが、一緒に行く予定の友人の都合が悪くなって、結局そのVISAは無駄になってしまいました。2回目は、あまり記憶に残っていないのですが、当時の地球の歩き方が残っているので、恐らく旅行の計画を立てていたものと思います。
なぜ、ロシアかというと、以前東武ワールドスクエアに行った時に、ピョートル大帝の夏の宮殿の模型があり、その噴水の魅力に取り憑かれたためです。他にもエルミタージュ美術館やクレムリン、赤の広場なども訪れたいと思っておりました。
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実際に行かれてみて、ピョートル大帝夏の宮殿の噴水は如何でした? |
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実は、噴水の水は出ておりませんでした。噴水の水が出ているのは例年9月中旬までとのことです。パンフレット等に記載していることもあり、事前に知ってはいたのですが、実際に噴水を目にすると、少し後悔しました。でも、またロシアに来る理由が出来たので、それも良しと思ってます。
私たちが見たピョートル大帝夏の宮殿の噴水→
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どのような方々が参加されていましたか? |
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私たちを含めて35人で、ツアーとしては多い方です。時期的にサラリーマンが長期の休暇を取りにくい時期ということもあり、年配者の割合が高かったように思います。また、最近ロシアが注目されていることもあり、ヨーロッパなどの一般的な観光地へのツアー参加者と変わらないと思われます。ロシアも特別の地では無くなっているようです。
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ロシアへは悪名高きアエロフロートで行かれたのですか? |
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はい。成田からモスクワの直行便を利用しました。一般的にアエロフロートのイメージはかなり悪く、使用している機材(飛行機)がボロイとか、機内食が人間の食べ物とは思えないようなものが出るとか、あまり良い評判を聞くことはありません。機材はボーイング767で機内食も日本及びヨーロッパ系キャリアと同等でアジア、北米系のキャリアよりも美味です。特にクロワッサンは今まで食べた機内食のパンの中では最高の味です。
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今回のご旅行はモスクワだけですか? |
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いいえ。モスクワとサンクトペテルブルグと黄金の環と呼ばれているセルギエフ・パッサート、スズダリ、ウラジーミルを訪問しました。
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サンクトペテルブルグというと建都300年を記念して様々なイベントが開催されていましたね |
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サンクトペテルブルグの創建が1703年ですので今年で302年目となります。2003年には建都300年を記念して様々なイベントが実施されたようです。エカテリーナ宮殿の琥珀の間など修復・復元された建物も多く、そのお陰で修復後の姿を目にすることが出来ました。
→修復された琥珀の間
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サンクトペテルブルグでは、その他どこを観光されましたか? |
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イサク聖堂、血の教会、ピョートル大帝・夏の宮殿、エルミタージュ美術館、ニコライ聖堂などを観光しました。これらの中では、血の教会とエルミタージュ美術館が印象的でした。
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血の教会とは、なんか物騒な名前ですね。 |
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1881年のテロリストによる反乱でアレクサンドル2世がここで殺害されたことから、こう呼ばれていますが、その美しさからは、この地でそのような凄惨な出来事があったとは想像ができません。今回は時間があまり無かったので外部からの観光のみでしたが、外部の造形は如何にもロシアの建物らしく異彩で非常に美しいものでした。
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エルミタージュ美術館は世界的に有名な美術館ですね? |
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ロシアが世界に誇る超一流の美術館だけあり、1050室、4万6千㎡、我が家のざっと600倍の広さ、また収蔵品は250万点を超えるそうです。西洋美術も良かったですが、美術館の建物自体も必見ですよ。
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サンクトペテルブルグからモスクワへの移動は飛行機ですか? |
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いいえ、飛行機を使わずに赤い矢号という寝台列車を利用しました。ロシアの寝台列車は2等寝台ということもあり、コンパートメントも狭くあまり快適ではありませんが、これも旅の楽しみのひとつ、いい体験をさせてもらいました。朝食用としてお弁当BOXも準備してありました。
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モスクワに到着後、すぐに観光ですか? |
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モスクワ駅に到着後、すぐに近くのビジネスホテルにて朝食。その後、バスでウラジーミルに向かいました。3時間30分程の行程で、寝台列車での睡眠が不十分な体には、程良いお休みタイムとなりました。
ウラジーミルは、1000年の歴史をもつ街でモスクワのクレムリン内のウスペンスキー大聖堂のモデルとなった元祖ウスペンスキー大聖堂がある街ですが、個人的には、スズダリやセントギエフ・パッサートの方が好きです。
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では、スズダリやセントギエフ・パッサートのお話を聞かせて頂けませんか? |
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スズダリは、町そのものが博物館いやおとぎの国といった感じで、町全体で50近くもの修道院や教会があり、ロシア独特のネギボーズを見ることができます。
セントギエフ・パッサートの見所は、トロイツェ・セルギエフ大修道院です。城壁の中に数々の教会があり、それぞれのバランスが素晴らしい。なお、入場に際して写真撮影料金(100P≒400円)を取られますが、お土産にCDを1枚貰えます。観光後、モスクワへ向かいました。
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モスクワも赤の広場、クレムリンなど見所が多いところですよね? |
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モスクワの観光は、まず最初に救世主キリスト聖堂、ノヴォデヴィッチ修道院、モスクワ大学に行きましたが、ほとんど写真タイムだけで中に入れなかったのが残念です。まぁ、モスクワ大学に入学出来るだけの学力と財力はありませんが。
その後、今回の旅行のハイライトである赤の広場となります。
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赤の広場って、広場全面に赤絨毯が敷いてあるって聞いたのですが? |
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本当に赤の絨毯が敷いてあると思っています?(笑)
ロシア語で「クラースナヤ プローシャチ」を訳すと「赤の広場」となるのですが、もともと「クラースナヤ」は「美しい」という意味もあり、本来は「美しい広場」という意味であり、当然ですが、赤絨毯は敷いておりません。
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そうなんですか。初めて知りました(笑) 名前の通り、美しい広場でしたか? |
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正面に聖ワシリー寺院、右手にはクレムリン、左手にはグム百貨店、後ろは国立歴史博物館と歴史上価値のある建物に囲まれている石畳の広さ7万3000平方メートルの広場には圧倒されます。その広さのため、聖ワシリー寺院が小さく見えます。
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グム百貨店でお買い物はされましたか? |
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あまり時間が無かったので、内部の写真を何枚か撮っただけで、買い物をする時間はありませんでした。中は3階建てで吹き抜けの構造となっていました。また、テナントも欧米系のブランドがほとんどであまりモスクワらしさを感じません。
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クレムリンの中には入れないのですか? |
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クレムリンの内部にも入れます。但し、ロシア連邦大統領府やクレムリン大会宮殿などの建物の中には入れません。当然ですが。
ウスペンスキー大聖堂や大砲の皇帝など見所は多くありますが、やはり最大の見所はロシアの至宝を集めた武器庫です。ロシアの工芸美術品、王冠や宝石などロシア帝国の宝物が展示されています。ただ、ダイヤモンドのコレクションはダイヤモンド庫という別の場所にあるそうで、そこに行けなかったのは残念でした。事前に確認しておくべきでしたね。
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最後にロシアの食事やお土産についてお聞かせ下さい |
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ロシア料理というと、ボルシチやピロシキを思い浮かべますが、この他に、カツレツ、ペレメニ、ビーフ・ストロガノフ、ロールキャベツなど多くの名物料理があります。私の数少ない海外旅行経験では、上位にランクされる位、どんな料理も美味しかったです。特に、パンが絶品で、日本のちょっとしたレストランで出されるパンよりも美味しいかったです。パン以外ではキエフ風カツレツがお勧めですね。
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お土産はどのようなものを購入されましたか |
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今回の旅の一品は、マトリューシカです。3人娘のかわいい娘たちです。他は、チョコレート、CD、ガイドブックなどです。武器庫のガイドブックはロシア語ですが・・・。
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ホームページの他にアルバムも作られているとお聞きしましたが |
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今回の旅行でもアルバムとホームページをセットで作りました。今回はデジカメがメインで2221枚、フィルム一眼で12本(432枚)ほど写真を取りました。これらの写真を整理してアルバムに貼っていく作業だけで1ヶ月も掛かりましたが、自分なりに立派なアルバムが出来たと思っております。ご希望があれば一度お見せ致しますよ。
*この後、実際に見せて頂きました。
こうじくんの写真に対するこだわりや視点のユニークさが随所に見られ非常に見応えがあります。同じツアーに参加した人でも、このアルバムを見ると再発見があるのではないでしょうか。また、単純に写真を整理しただけでなく、メインの写真は大きく引き延ばしたり、逆に4分の1など縮小プリントしてあったりと、随分凝ったアルバムになっていました。
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今日はいろいろとロシアの話をして頂きありがとうございました |
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私の話がロシアにこれから行きたいと思っている人の参考になれば、幸いです。スパシーバ!!
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